視察

文教委員会での視察は新しいメンバーで7月13日~7月15日まで、大分県、福岡県を中心に回ってきました。

今回気になっていたのは、大分市の大在西小学校です。

大在小学校がマンモス化し、今年度分離独立したあたらしい学校で、「エコスクール」として太陽光発電、雨水の再利用など環境に配慮した校舎になっているのが特徴です。

大分市のマイクロバスで案内された大西小学校は、オレンジ色のパルテノン宮殿を想像させるような正面ですが、意外と落ち着いた雰囲気のつくりで、最初に考えていたよりは学校らしく私としては安心しました。
学校内では、こどもたちから大きな声で挨拶されました。
新設校なのでまだこどもたちも学校になれていないのかと思っていたに・・・すごい。

校舎内は廊下、壁には木材が使われ(開校当時、みんなはしゃぎすぎて校舎内での怪我が異常に多かったそうです。)、教室、廊下、和室、テラスも同様でやわらかい感じです。
校庭に一部は芝生化されて緑があざやかになっていますが、まだ養生中その他の植栽ももうしばらくすれば落ち着いてくると思います。
屋上緑化など、緑については周囲の環境も配慮した地域全体を取り込んだような気がしました。

とにかく、こどもたちの気持ちも落ち着いた環境で学校生活ができるすばらしいエコスクールだと思いますが、細かなところで意外と危険な場所があり、教員からも指摘があるそうですがいまだ改善されていないようで、早めの対策が必要なようです。

校内の視察中に雷雨になり、校庭などをじかに見ることはできなかったのが少々残念でしたが
「世田谷の学校と違い、校庭がこれだけ広ければ学校の芝生化も楽だよね」
こんな思いで学校をあとにしました。

翌日、北九州市図書館への指定管理者制度図書館に指定管理者制度を導入することは、比較的むつかしいのではと思っていましたが、ここでは見事に実現していました。
なんと行っても「やる気」それに圧倒されてしまいました。
質問の多くは、同行した生涯・学校連携部長から出ていましたが周りを見回してばかりいたので、つい内容については聞きもらしてしまいました。
今後資料を基再度調べます。

最終日は「アジア太平洋こども会議(APCC)・イン福岡」へ。

APCCとは数多くの公的機関・行政・企業・団体の助成・協賛支援に支えられ、熱意ある県市民ボランティアが運営を担う、草の根レベルのこども国際交流事業のこと。
1989年(平成元年)に第1回が福岡市政100周年に「アジア太平洋博覧会-よかトピー」の参加事業としして行なわれ、それ以来毎年開催され今年で17回目を迎えるそうです。
この事業を立ち上げた(社)福岡青年会議所は当時、アジアの隣国に最も近い都市として、古くから日本における大陸文化の交流拠点であった福岡の国際都市としての魅力をさらに高め、そして11歳という多感で向くな子供たちに世界の多様な価値観に触れるチャンスを与え、世界の人たちと平和に共存する感性を持ってもらいたいという熱意を持ってこの事業をはじめました。

その理念は今日まで事業運営に携わる人々に脈々と受け継がれ、毎年事業は工夫と改善を加えながら発展してきています。
また、10年以上継続をして事業を継続していく中で、APCCは単なる国際交流イベントの域を脱し、地域や学校を巻き込む、国際理解を深めるための教育プログラムへと変貌を遂げてきています。
また、アジア太平洋の各地での過去の参加者を中心とするヒューマンネットワーク「ブリッジクラブ」(BC)」が「平和」と「共生」というAPCCの最終目的を達成するために、各地で各地で構築されています。
各々の国地域の「ブリッジクラブ」はBCメンバー間のコミュニケーションと国際交流を促進し、APCCの平和的メッセージを広めていくべく、活動をしています。

17回目のアジア太平洋こども会議・イン福岡は、7月13日からまさに開催中で入国 とキャンプ(研修)で続々と海の中道の会場に各国の参加者が到着し、先に到着したこどもたちがパフォーマンスの稽古したり雰囲気が盛り上がっていました。
ボランティアの皆さんもほぼフル稼働、これだけのイベントを進めるのは、携わる皆さんの大変な努力・・・。
すごい、すごいエネルギーを感じました。