鴬沢小学校

宮城県栗原市は旧栗原郡10町村が合併し17年4月1日に誕生した新しい都市です。
人口 82,588人 面積804.93平方キロメートル。
人口は世田谷の10分の1、面積は12倍ぐらい。
でもそこに、きらりと光るものがありました。

最初に訪問したのが、鴬沢小学校。

この地域の細倉には日本有数の鉛・亜鉛を産出する細倉鉱山がありました。
しかし、昭和63年3月ごろから国際的な価格の変動があり、精錬部門を残して閉山。
急激な過疎化が進みました。

細倉鉱山が*リサイクルマインパーク構想のモデル地域に選出されたのを契機に、今まで蓄積された鉱山技術を活用した発展の可能性と、新たな地域構想「エコタウンプラン」を住民、企業、行政のパートナーシップによって実現しています。

そんな背景で、鴬沢小学校は環境教育の推進を意図した設計がなされている。
屋上には10kwのソーラーパネル、太陽熱収熱器、校舎北側は300wの風力発電、雨水のトイレなどへの利用、自然採光、窓・サッシは断熱用・複層ガラスの使用などとともに地元の木材をふんだんに使用している。
また、指をドア・窓に挟まれないようなストッパーが設置されたり、かわらの色などにも工夫がなされ子供たちの活躍しやすい造りになっていました。
子供たちも明るく元気で、大きな声で我々に挨拶をしてくれるし、受け答えもしっかりしています。

ちょうど昼休みだったのですが、町の様子学校での事など色々はなすことができ、アットホームな雰囲気で、この地域がいかに学校を大事にしていることがわかりました。
まだグランドなどの工事が残っているそうですが、完成したらまた、来てみたい気がします。

校長先生 児童の皆さんありがとうございました。

*リサイクル・マイン・パーク(RMP)構想とは、鉱山、製錬所等の技術、施設等を活用して非鉄金属の無害化、回収再資源化するシステムを地域コミュニティと共に構築しようというもの。
平成5年に提唱、平成7年から通商産業省や非鉄金属業界を中心に具体的な調査検討が開始。