騎兵山遺跡

世田谷区には歴史的なものがたくさんあります。

前回レポートした「富士塚」もそうですが、「代官屋敷」、「野毛の大塚古墳」など書ききれません。

最近我が家の近くはマンション建設ラッシュで、地域の環境が悪化するのではないかと心配しています。

そんな中、最近民間に払い下げられ、現在遺跡の調査中の通称騎兵山と呼ばれる台地があります。
南東側が斜面で、その下には目黒川付近には湧水がたくさんあった場所です。

戦前は軍隊のあったところで、公務員住宅がありました。
遺跡の多くは、兵舎などの建設のさいに剥ぎ取られたようで残ってはいないのですが、一部ですが荒らされないで残っている場所がありました。
そこだけでも、20軒もの弥生時代の竪穴式住居があり、その下の地層から縄文時代の竪穴式住居が出てきました。
炉の跡、縄文時代の落とし穴、縄文中期の土器も多数出土しました。
そして環壕も発見され、かなりの規模をもつ集落だったのではないかと思います。

この付近は、土師塚(かわらけづか)遺跡、多聞山遺跡、太子堂下本村遺跡など烏山川、北沢川に沿って遺跡が点在します。

世田谷の街づくりはここから始まったのかも・・・。

できれば、残したいですね。